皆さんは医療機関で診察を受けた後にもらう紙を保存していますか?処方箋とは別に、どの医療機関でも似たようなフォーマットで書かれた診療についての明細が渡されています。この紙が診療報酬明細書、通称「レセプト」と呼ばれるものです。
医療事務の仕事の重要なものの1つが診療報酬請求業務です。これは、患者さんに渡す前にレセプトの内容を確認し、間違った診療行為を行っていないかどうか確認することが主になります。レセプトがコンピューターで作成される医療機関においても、最後に医療事務の人の目で確認することが重要なのです。
診療報酬明細書のことをレセプトといいますが、これは実はドイツ語由来の単語なのです。医療系の単語には、ドイツ語由来のものが多くありますね。レセプトは英語の「レシート」に当たるものです。
レセプトを見ると、診療行為にかかった費用を詳しく知ることができます。例えば、初診料やお薬代など、項目に分かれて記載されています。 保険証が提示されれば、3割負担となります。これもレセプトに書かれているのです。
実は、多くの医療機関ではIT化が進んでいるため、医療事務の方がレセプトを手書きする必要はありません。コンピューターで作成するところが多いようです。ただし、レセプトのチェックは人の目で行う必要があります。
医療保険では3割分が患者の負担になることがほとんどです。つまり、残りの7割は、保険者が負担します。保険者に医療費を請求するためには、ルールに従った医療費となっているかどうか確認する必要があるのです。